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脳は臓器!?行動力を高める脳科学的な方法

書籍

「行動力を高めたい」

常々そう思うのですが、これって僕だけではないはず。

朝30分早く起きたい!という小さなものから、世界一周してみたい!という大きなものまで、すべて「行動力」があれば達成できるはずなんです。

行動さえすれば幸せになれる、と分かっているのに、しかし、最初の一歩が踏み出せない、あるいは踏み出せても継続できない。よくあるパターンですね。

どうにかして行動力を高める方法はないものかと救いを求めていたのですが、最近、菅原洋平さんの「すぐやる!「行動力」を高める”科学的な”方法」という本に出会いました。

おかげさまで、「行動力」に対する考え方が少し変わったので、特に面白かったところをご紹介したいと思います。

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脳を理解して行動力を高めよう

高い行動力≠強い意思

僕は今まで

「高い行動力=強い意思」

だと思っていました。そうでないと身体が動きませんからね。まだ10分寝たいんだけど、強い意志で起き上がるぜ、みたいに。

しかし、脳科学の世界では、この考え方はどうも間違っているようです。行動は意思ではなく脳の指令によって起こり、そして、想像以上に自分の脳は自分でコントロールできないからです。

つまり、行動力は強い意思によって高まるのではなく、コントロール不能な脳によって左右されるのです

「脳は『内蔵』のひとつ」

脳は人が持っている臓器のなかでもっとも重要なものです。意識があって、思考や感情が沸いてくる、まさに「自分」のある場所が脳。

ところが、衝撃的な言葉が本書に書かれていました。

「脳は『内蔵』のひとつ」

なるほど。確かに、脳を特別扱いしてしまいがちです。しかし、間違いなく「内蔵」にカテゴライズされるものですよね。

脳が内蔵なのであれば、他の内蔵と同じように捉えることで、コントロールが難しくても、ある程度の管理が可能になります。例えば、「どうも最近胃の調子が悪い」というとき、「よし、気合いで治そう!」っていうのは無茶ですよね。「脂っこいもの、食べ物過ぎかな?」と考え、食事を調整するのが普通です。

インプットを変える

脳に対しても同じことしてやります。胃の場合は入るもの、つまり「インプット」を変えたように、脳へインプットされる情報を変えるのです。

脳は視覚から最も多くの情報を得ています。そのため、まずは目からインプットされる情報を変えます。「テレビを見るのをやめる」という行動を起こしたい人は、テレビが目に入らないようにします。

僕自身、大学1年生の頃に思い切ってテレビを友人に譲った経験があります。

テレビを見ている時間が無駄だと思いつつ、家に帰ると条件反射でスイッチを入れ、もう少しもう少しとダラダラと見続けてしまう・・・そんな矛盾した行動をする自分がイヤで、毎日ストレスを感じていました。

ある日、テレビを視界に入らないようにしようと思い、友人に譲ることにしました。結局、それが脳にとっていい判断だったようです。

あれから5、6年経過していますが、未だにテレビを必要だと思ったことはありません。無くなってしまえば、どうってことないんです。必要だから見るのではなく、見るために必要だということにしているにすぎないのです。

「○○をやめたい」という行動を起こしたい人は、脳へのインプットを変えるため、まずはやめたいものが視界に入らないようにしましょう

ダメな人も見てはいけない

視界に入れない、ということで、もうひとつ気をつけることがあります。「ダメな人」視界に入れないことです。

これには、ミラーニューロンという脳の神経細胞が関わっています。ミラーニューロンによって、あなたの脳は他人の動作を自動的に真似るのです。目の前の人が字を書いていると、あなたの脳の状態は字を書いているときのものになります。

したがって、ダメな人の行動を見ていると、あなたの脳はダメな行動をしている状態になるのです。「お母さん、あの人なにしてるの?」「見ちゃダメです!!」っていうあのやり取り、実は脳科学的には理に適っていたんですね(笑)

逆に、手本となる人、理想的な人の動作は積極的に見ましょう。自動的に脳がその人の動作を真似してくれます。ちなみに、向かい合うかたちで見るよりも、隣り合うようにして見るほうがいいようです。向かい合うと、左右を反転して真似する必要がありますが、隣同士だと必要ありません。その分、脳に負担がかからず、スムーズに真似ることができます。

フィードフォワードで行動する

ここまで「○○しない」ための対策をまとめました。では逆に「○○する」という行動を起こすためにはどうすればいいのか。

本書で挙げられている対処方法のひとつが「フィードフォワードで行動する」です。

何かが起こった後、それに対して行動するのが「フィードバックで行動する」。何かが起こる前に、予測をして行動しておくのが「フィードフォワードで行動する」ということです。例えば、前者は「彼女が来た!部屋を片付けないと!」で、後者は「今日は彼女が来る、部屋を片付けておこう」です。

フィードフォワードで繰り返し行動することで、脳は自動的に「コレしたらアレするんだな」と予測するようになります。予測ができているので、身体への指令もスムーズに出ます。

ここで重要なのは、脳が自動的に予測できるようにすること。そのため、「前の行動」と「次の行動」をしっかり連続させます。このとき、次の行動を全部する必要はありません。ちょっとだけで十分です。洗濯物を取り込みっぱなしにしたくない人は、取り込んだらTシャツ一枚だけでもたたむようにします。それを繰り返すと、脳は「洗濯物を取り込んだな?次の指令は『たたむ』だな」と予測するようになり、後の行動へのハードルがずいぶんと低くなります。

「○○する」という行動を起こしたい人は、「■■したら、○○する」という予測を脳に覚えさせましょう。そうすることで、スムーズに「○○する」ができるようになります。

まとめ

視覚情報をコントロールすること、フィードフォワードで行動することで、行動力を高める方法を紹介しました。

本書には、この他にも、わざ言語やメンタル文法といった「言葉」を使った方法や、触覚を用いた方法が記されています。

やってみたいことはあるけど、重い腰が上がらない。やめたいことがやめられない。そんな人は、自分の意思に頼るのではなく、行動できるような状態に脳を管理してみてはどうでしょうか。本書を読めば、そのヒントが見つかるはずですよ!

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