レザークラフト第3弾として、革のベルトを自作してみました。
一番最初に話しておきましょう・・・
だいぶ失敗しました(笑)
と言っても、ぱっと見ただけじゃわからない部分なので、このまま使おうと思います。
というわけで、失敗も含めて製作過程をまとめました!
革のベルトを自作!
まずは、バックル探しから!
ベルトを自作するにあたって、一番大変なのは「バックル」を見つけることかもしれません。いいサイズ、いい形、いい質感のものにはなかなか出会えません。
今回、僕は長年愛用したベルトからバックルだけ拝借することにしました。
ユニクロで買ってから10年以上使っていたベルト。まだまだ現役でしたが、バックルだけ取って使うことに。
ということで、バッサリいきました。このバックル、シンプルなデザインでかなり好みです。
革の幅を調整
自作に使うバックルが決まったら、それに合わせて革の幅を調整しなくてはいけません。
しかも、キレイな直線を描いて切らなくてはダメです。特にシンプルなデザインの場合、わずかなブレが全体を台無しにします。
というわけで、用いたのがこれ。
木工で用いる「毛引き」です。普段、木工をしていて慣れているので使ってみました。ホームセンターでも買えるものなので、オススメです!
革用にはストラップカッターという道具があるようですが、やっぱり使い慣れているものが一番です。普通のカッターもありだと思います。
厚み4mmの革でしたが、毛引きでわりと簡単に切れました。幅は38mmです。
ちょっとこだわって厚みを調整
バックルをとめる部分は革の厚みが2倍になります。そのため、厚い革で製作すると厚くなり過ぎます。
そんなわけで、厚み調整を行います。
今回は折り返し部分だけ厚みを落とすことにしました。使う道具は「カンナ」です。僕の好きな道具のひとつです。
カンナ掛けする場合、革を湿らせておく必要があります。でも、一気に水分を含ませると表面にシミができることがあります。なので、削る部分だけが湿るように少しずつ水を含ませるのがポイント。最終的に1mmほど落としました。
ちなみに使っているカンナは、角利の豆カンナ。木工にも使えるので、重宝してます。
[amazonjs asin=”B000E61MJI” locale=”JP” title=”角利 細工用 黒檀豆鉋 平 18mm No.1″]
折り返してみて様子を見ます。といっても、いい感じなのかよくわかりません(笑)
いよいよ穴あけ!
言ってしまえば、ベルトって「バックルと穴のある長い革」です。めっちゃシンプルなものです。でも、だからこそ、バックルと穴が重要になります。特に、穴は使いやすさに大きく影響しますから、慎重に開けなくてはいけません。
まずは、バックルを通すための穴をあけます。
かなり長めの楕円にするため、直径5mmを2つ開けます。
デザインナイフで2つの穴を繋げたあと、サンドペーパーで掛けて丸みを出します。木工感覚でやってます(笑)でも、以外にキレイになるから侮れない。ちなみに、水を含ませ過ぎて、左端にシミができています。まぁ、見えないところなのでキニシナイ、キニシナイ。
次にジャンパーボタンを付けるための穴をあけます。
この穴の位置を見事に失敗しています!真似しないように!
どの辺が失敗なのかは、あとでハッキリとわかります・・・
表裏を間違えないように、打ち込んでいきます。
ベルトのベルトみたいなちっちゃい輪っかを作る!
ベルトに付いている小さい輪っか。アレはなんていう部分なんでしょうか?とりあえず、アイツを作ります!
幅12mm、長さ115mm、厚み4mmの革を用意しました。
カンナクズっぽいのは、掃除してないだけです・・・
両端に3つ穴をあけます。
そして手縫いです。強度を付けるために二重に縫ってます。
これもサンドペーパーで削って、形を整えました。
というわけで、バックルとコイツをセットしてみる。
パッと見はいい具合・・・ですが、試しに腰に巻いてみて感じたのですが、小さい輪っかの位置がおかしい・・・バックルのすぐ隣、折り返し部分の中に収まってないと・・・
2つ付けたジャンパーボタンの間がもっと広ければ、その間に輪っかを通すことができたのですが、狭くてどうにもなりません。時既に遅しです。
やっぱデザインって使ってみないと善し悪しがわからんよなぁ、と痛感。そこが面白いんですけどね。
というわけで、失敗の修正に取りかかります!
ジャンパーボタンをはずす!
バックル側のボタンをはずすことにしました。
なんとも無惨な姿・・・まぁ、勉強になったとポジティブに考えましょう!
再びバックルと輪っかをセットするとこんな感じ。もっとシンプルになって、好みに仕上がりました。はじめからこうしとけばよかった〜・・・
再び穴あけ
バックル周りが完成したら、また穴あけです。ベルトとして機能させるためには、この穴の位置は間違えられません。慎重に、慎重に。
なんども試しながら、ベストな位置に直径2mmの穴を開けました。
デザインナイフで、楕円形に仕上げます。
完全に自分用なので、穴は一個で十分です!夏が来て着るものが変わったら、そのとき別の穴をあけるつもりですが、当分はこれひとつで行きます!これぞ漢のデザイン!(と言いつつ、夏に薄着するとき用の穴もあけてしまいました)
最後に端っこのデザインを決める
バックルの反対側の端のデザインを決めなくてはいけません。丸いのもいいですし、四角いのもシンプルでいいですよね。
でも、今回はちょっとこだわってみました。
ベルトを通すのが楽になるかな、と思い細めのデザインにしてみました。実際使ってみると、効果ありです。
最後に仕上げ!
というわけで、全体の加工が完了しました。でも、終わりではありません。木工でいうところの塗装の作業が残っています。
まず、床面とコバをトコノールで磨きます。
そして、ミンクオイルで表面を磨きます。靴用だけどコレしか持ってなかったので、強引に代用(笑)
今後も定期的に磨いていこうと思います!
完成!
ということで、無事(?)完成です!
初めてのベルト製作にしては、上手くできた方かな?とか思ってます。いろいろ勉強もできたし、また作ってみたいですね。いいバックルに出会えたら、挑戦してみようと思います!
また、使い込んでみて気付いたことがあれば、随時追記していきますね!
新しくベルトを作ってみました!新兵器も登場!?是非、あわせてご覧下さい。

3Dプリンター
コメント