ラウンドファスナー用ジグでファスナーの貼り付け
ラウンドファスナー作品の山場にやってまいりました。
外装or内装に綺麗にファスナーを糊付けすることが作品の見た目の完成度を左右します。なので、今から行う作業は慎重に、そして、頻繁に確認しながら進めます。
まずはファスナーの糊付け位置を内装にペンで印します。ついでにゴム糊も塗っておきます。
ファスナーにも糊を塗っておきます。布用ボンドが最適なようですが、ここもゴム糊を使用しました。
ファスナーの糊付け方法はいくつかありますが、今回は専用のジグを使うことにしました。ジグは木材やMDF、アクリル板で作るのが一般的ですが、僕は3Dプリンターで印刷して作りました。
寸法がかなり正確にできること、モデルの設計させ済ませればあとは放置で完成することがメリットですね。
印刷速度の問題で空洞部分が多いですが、レザークラフトに使う分には十分な強度があります。
このジグに内装パーツをクリップで固定します。
ペンで書いた線にぴったり沿うようにして、ファスナーを貼り付けていきます。
角の部分を残しつつ、直線部分を貼り付け終えました。
角は丁寧に菊寄せしていきます。
なんとか菊寄せできました。
これで内装へのファスナーの貼り付けが完了しました。糊付けが外れないようにしっかり貼れていることを確認しておきましょう。
ファスナーを開き、中のジグを取り出します。
次は外装を貼り付けます。外装と内装の縫い穴がぴったり同じ位置に貼り合わさるように、縫い針を貫通させて位置の確認を行いつつ作業します。
外装、内装、ファスナーの3つが貼り合わさったら、いよいよクライマックスの手縫いの開始です。
各パーツの手縫い
まずはポケット部分の両サイドを縫います。そして、マチの端に縫い代3mmの縫い穴を開けます。
最初はマチ、内装、ファスナー、外装の4枚を縫い合わせるところからスタート。
どんどん塗っていきます。
半周塗ったところで糸を切り、処理します。
狭いところの処理なので、ライターで溶かすのは至難の業です。そのため、半田ゴテで溶かして処理しました。
残り半分を縫い付ければ完成です。終わりが見えてきました!
外から見ると縫い目はこんな感じになっています。
完成!
残り半分を縫い終え、ついに完成しました!
実はラウンドファスナーを作品を作るのは初めてだったのですが、問題なく形にすることができました。
中身はこんな感じです。
コインやカード類が気持ちよく収まるサイズ感。使い勝手が良さそうですね。
ファスナーの仕上がりはどうでしょうか?100点とか言えませんが、合格としておきましょう。
縫い目はイマイチですね…もっと安定させたいと思います。
まとめ
今回はラウンドファスナーのレザーコインケースの製作過程を紹介しました。
ラウンドファスナーの取り付け方が理解できたので、今度はラウンドファスナー式のロングウォレットに挑戦したいと思います!
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