「レザークラフト」と一言で言っても、いくつかの工程があります。
その工程のうちで、好きな人と嫌いな人と二分されるのが仕上げ工程の「磨き」ではないでしょうか。
製作するものによっては序盤から必要にもなる磨きの作業ですが、これをするかしないかで見栄えが大きく変わってきます。
特に気を使いたいには「コバ磨き」ですね。
レザー製品の場合、コバがしっかりピカピカに磨かれていると丁寧に作られているんだな、という印象が強まります。
ですが、ピカピカになるまで手作業で磨くのはなかなか骨の折れる作業なのです…
ピッカピカになるまで自分の手で黙々と磨くのが好きなレザークラフターの方もいるようですが、僕は途中で飽きてしまいます(笑)
どうにかしてこのコバ磨きの作業を楽にできないものか、時短できないものか、と思い調べてみると、いいものがあるじゃないですか!
これを使えば、ものの数分でピカピカなコバに仕上げられるようです。パワーツールの力は圧倒的ですね。
ですが…チョット高いかも…
まぁ、これを使うことで仕上がりの質が上がるわけですし、節約された時間を他の作業に当てられるわけですから、十分元が取れる値段だとは思います。
うーん、でもこれなら自作でもっと安く作れるんじゃない?と思わずに入られませんでした。
というわけで、今回は「格安でルーター用スリッカー」の自作してみました!
格安ルーター用スリッカーの作りかた
材料
材料は2つです。
まずは軸。
100均でミニルーター用のフェルトバフを購入。1本あたり50円ですね。
次にスリッカー本体部分になる木材。
最適な太さの丸棒を購入するのがベストですが、新たに購入するもの勿体無いので、家にあった端材で作ることにしました。
端材なので0円です。購入した場合でも、数十円から100円程度で用意できるでしょう。
ここで注意なのですが、僕がチョイスした木材は結局使えませんでした。
なぜなら、木目が広すぎたことと夏目と冬目の硬さの差が大きかったのが原因です。加工が難しく、うまく円柱に仕上がりませんでした。
最終的に、目が詰まったマホガニー材(これも家にあった端材)で作り直しましたが、この後の製作工程は最初に選んだ木材で説明されています。うまいこと脳内補完してくださいませ。
製作
まずはバフの頭をとります。
だいたい3cmの長さの角材を切り出します。断面は12mm×12mm程度。
対角線を引き、中心を出します。
ボール盤で中心に穴を開けます。ボール盤があれば、音を立てずに縫い目を空けたりもできますので、レザークラフターの方も持っておいて損はしないと思います。
穴の径は軸より少し小さめにしておきます。
軸を打ち込みます。写真に撮り忘れたのですが、軸にエポキシを塗ってから打ち込んでいます。
この時強く打ちすぎると軸が曲がってしまうので、力加減に気をつけましょう。
この時点でそこそこの強度がありますが、念のため上からもエポキシで接着します。
円柱に加工するための準備をしていきます。豆カンナで面取りをして、円柱に近い形にしていきます。
豆カンナである程度円柱状になったら、軸をルーターにセットします。
ルーターのスイッチをオンし回転させつつ、ヤスリを当てます。削れるならなんでもいいですが、サンドペーパーがお手軽でしょう。
同じ要領で、スリッカーの命である溝も形成します。
溝の幅、深さ、形状は実際にレザー製品のコバを当てつつ、ベストなものを探ってみてください。
溝がうまく形成されたら完成!
まとめ
出来上がったルーター用スリッカーでコバを磨いてみました!
写真では分かりづらいですが、しっかりと磨かれています。所要時間は1分未満だったと思います。
これは素晴らしいですね。コバのクオリティが一気に上がりました。
コバの厚みによって溝のサイズを変えた方がいいので、溝の幅が違うスリッカーを複数自作しておくといいですね。
もっといいスリッカーが作れそうな気がするので、暇があれば作ってみようと思います。今度はAmazonで売ってるやつみたいに黒檀で作ってみようかな?
いやぁ、いいものが格安で手に入りました(笑)
どんどん使ってコバをピカピカにしていきたいですね。
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