前回、セメント鉢の形成までをご紹介しました!(インテリアに最適!セメント鉢のオススメデザイン5選と作り方【形成編】)
ですが、セメント鉢が形成して終わりではありません。というもの、そのまま使用すると、植物にとても悪影響が出るからです。
今回は、植物に悪影響の出ないセメント鉢にするための方法を紹介します。
セメント鉢を中和せよ!
セメントは強いアルカリ性
セメントは、粉の状態で売られており、そこへ水を適量加えることで硬化が始まります。このとき、セメントと水の間で化学反応が起こり、結果として水酸化カルシウムが大量に生じます。この水酸化カルシウムは強いアルカリ性を示し、セメントから溶け出してきます。
試しにpHを測ってみました。pHの測定につかったのは、パナソニックのpH試験液です。本来は浄水器の水質検査のための商品のようですが、4〜11.5までpHを測定することができるため、セメントのアルカリ性を測定することもできます。
まず、専用の試験管へ試験液を2滴と目盛り半分の水を入れます。この状態では、このように緑色になっています。中性ということですね。
次に、完全に硬化したセメントを浸けておいた水を加えます。
だいぶ青くなりましたね。セメントから水酸化カルシウムが溶け出し、水がアルカリ性になっていることがわかりました。
植物にとっての酸性・アルカリ性
セメントから水酸化カルシウムが溶け出すということは、セメント鉢に水を掛けた場合、その水がアルカリ性になるということです。つまり、植物にアルカリ性の水を与えることになります。
アルカリ性の水は植物にとっていいのでしょうか?
ネットで調査をしてみると、弱アルカリ性が良いという記事をたくさん見かけます。特にサボテンは弱アルカリ性土壌を好む!なんていうことが書かれています。逆に野菜なんかは酸性土壌がいいようです。
でも、ここでひとつ問題があります。
弱アルカリ性の「弱」ってどの程度なの?
例えば、家庭用洗剤などではpH8〜11のものを弱アルカリ性と表示するようです。
ところが、土壌に関してはもっと小さな範囲で酸性・アルカリ性を考えるみたいですね。この記事(土づくりの錬金術:shabomaniac)を拝見すると、アルカリ性の土壌でもpHが7.5前後になるようにしているようです。酸性土壌でも6〜7になっています。
つまり、土壌のpHは、中性からわずかにずれる程度の範疇で酸性やアルカリ性に傾ける必要があるということです。
まずは中性にしよう!
土壌がわずかにアルカリ性になるだけで十分ならば、セメントから染み出るアルカリは強過ぎます。なので、やはりセメント鉢を中和することは必須と言えます。
まず、はじめにセメントを水に浸け、アルカリ性が染み出てきたら水を換えまた放置・・・という方法を試してみました。しかし、ほとんど効果がありませんでした。
というわけで、もう少し手をかけて中和してみましょう。
用意するのものは、ミョウバンです!
ミョウバンは、セメントで作られた水槽を中和するために用いられます。また、防水効果もあるようです。鉢に使用しても問題ないでしょう。
水1000g(=1リットル)に対しミョウバン1〜2gくらいの割合で混ぜ合わせます。この辺は、浸けるセメントの量に合わせて少なくしたり多くしたりしてください。ミョウバンの水溶液は酸性になります。
あとは浸けるだけ。
写真では、ミョウバンが多過ぎて溶けきっていませんが、この後段々と溶けていきました。
1〜2日経過させ、ミョウバン水溶液を流し、水道水に浸しなおしました。さらに1日経過させ、水のpHを測ってみると・・・
バッチリ中性ですね!!!
これで中和完了としましょう。
さっそく植えてみる
セメント鉢の中和が終わったところで、さっそくサボテンと多肉植物を植えてみました。
今のところは、ほぼ中性ですが、時間経過で変化があるかもしれませんね。そのあたりは、随時、追記をしていきたいと思います。
まとめ
今回は、セメント鉢製作pH調整編ということで、セメントの中和を行いました。そこら中に存在しているセメントがこんなに強いアルカリ性を示すことに驚きましたが、ミョウバンを使うことで無事中和することができました。
しかし、セメントの内部まで中和しきったわけではないので、それが今後どのように影響してくるのか注意しないといけませんね。なにか変化がありましたら報告していきたいと思います。
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