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本多静六の「ホルモン漬」を作ってみた!

雑記

先日、本多静六氏の著書「私の生活流儀」を読みました。初版は1951年10月ということなので、今から半世紀以上も昔に書かれた書籍ということになります。

その内容は、80歳を超えても衰えることを知らなかった本多静六氏が語る、生活における思想や哲学をまとめたもの。驚くことに、現代を生きる僕たちもストレートに共感できる名言やアイディアがたくさん詰まっていました。

その中で、一つ引っかかるワードが登場します。

ホルモン漬

焼肉を連想させるこの言葉。しかし、実際には全く肉とは無縁のもので、むしろ野菜を調理したものなのです。

そして、氏曰く、これを食べるようになってからは、「多年の宿痾であった歯槽膿漏症もけろりとなおり、十九貫以上もあった脳溢血型の肥満漢も、いまは 十三、四貫のスパルタ式筋肉型の体躯になってきた(位置No. 180)」らしいのです。日本語が難しくてよくわかりませんが、とにかく健康にいいことは伝わってきます!

一体ホルモン漬とはなんなのか・・・?今回は謎のホルモン漬についてまとめ、実際に作り食べてみました!

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本多静六の「ホルモン漬」を作ろう!食べよう!

本多静六とは

まず、本多静六とは一体誰なのか。

本多 静六(ほんだ せいろく、慶応2年7月2日(1866年8月11日)
昭和27(1952年)1月29日)は、日本の林学博士、造園家、株式投資家。日本の「公園の父」といわれる。

wikipediaより

「日本の『公園の父』」とあるように、日本全国にたくさんの公園を設計されています。彼が設計した公園で有名なのは日比谷公園ですかね。僕にとって馴染み深いのは、福岡県福岡市にある大濠公園です。あそこを設計した人だったのかぁ。

本多静六氏は晩年まで、交通機関を使うことを嫌い、極力自分の足で移動することを心がけていたようです。そのバイタリティーの源こそが「ホルモン漬」だとしています。

ホルモン漬とは

謎の多いホルモン漬。ネットで調べても、詳しい情報が出てきません。なので、頼りになるのは本人が記した文章のみ。

ということで、ホルモン漬に関する部分を「私の生活流儀」から引用。

食材と作り方

新鮮な大根その他の葉菜類、それに春先の木の芽または盛んに生育しつつある 生食に適した植物の新芽、新葉、新蕾、新茎、新根、およそそういったものを 毎日採集して、入念に水洗いをし、これを細かに刻み、食塩を少しふりかけ、しばらく石をのせて押しを利かせておくものに過ぎない(位置No. 303)

ホルモン漬の材料は、前記のほか、人参、キャベツ、チシャ、ネギ、トマト、茄子、胡瓜、牛蒡等なんでもよろしい(位置No. 317)

香味的副材料として、シソ、サンショウ(いずれも葉と実)、茗荷、ラッキョウ、唐辛子、ワサビ等を加えればますます理想的である(位置No. 318)

かなりシンプルなレシピですね。とにかく新鮮な野菜を塩漬けにすればいい、ということになります。食材も多種多様で、旬の野菜ならほとんどなんでも良さそうですね。

食べ方

食べ方も色々あるようです。普通に刻んで食べる他に、

塩加減の少ない場合はゴマ塩、醤油、またソースなどをふりかけて食する。とくに、炊きたての熱い飯にまぜたり、蒸しパン、サツマイモ、馬鈴薯などと混食すれば一段とその味が引き立ち、代用食に対する食欲も増進してくる(位置No. 309)

ちょっとした押しでは柔くならぬ大根、人参、牛蒡などは、その都度おろしに掛けて別に添えてもよろしい(位置No. 319)

もうなんでもありな気がしてきました・・・(笑)重要なのは、ビタミンを破壊するような加熱調理せず、生のまま野菜を摂取することみたいですね。それさえ守れば、アレンジは自由。

名前の由来

でも、なぜ、これが“ホルモン”漬?そのワケはこういうことらしいです。

植木の新芽の生長は、その先端細胞の分裂肥大によって行われる。すなわち、生長ホルモン(オーキシン)の働きによるものである。(中略)いかに栄養ばかりがよくても人体にビタミンやホルモンが不足すれば人間の機械はなめらか に回るまい(位置No. 337)

つまり、日々大きくなる野菜、特にその先端部分には、植物の「生長ホルモン」がたくさん詰まっており、そのホルモンを効率よく摂取できるようにした食品が「ホルモン漬」だったというワケです。

生長ホルモンやオーキシンを摂取することで健康になるのか調べてみましたが、残念ながら有力な文献を見つけられませんでした。ですが、感覚的に納得できる理屈な気がします。とにかく、単なるプラシーボ効果であるにせよ、同時に摂取されるビタミンによる効果であるにせよ、結果として健康になれるからいんじゃないでしょうか。

早速作ってみました!

今回のホルモン漬に使う食材は、冷蔵庫の中にあった

  • 大根
  • 人参
  • 小松菜

です。なんとなく無難な感じがしたので。

サイズはこんな感じにしてみました。

 

かなり大雑把に大根、人参、小松菜の表面に食塩をまぶし、タッパに詰める・・・

そして、ラップをかぶせたあと、一回り小さいサイズのタッパの蓋を乗せる。あとで、石を載せるためです。

 

石を乗せた時の様子です。この石は、今の家に引っ越してきたときからベランダに転がっていたもの。びっくりするぐらいベストなサイズ感です。このために用意されていたんじゃないだろうか・・・

食べてみた!

まずは、つけ始めて約2時間で食べてみました。


タッパから取り出し、よく洗ってから、適度な大きさに切りました。ほんのりとした塩辛さが、野菜の甘みを引き出しています。野菜って美味しいな!と感じさせてくれる一品に仕上がりました。

続いて、一晩寝かせてつけ始め約20時間で食べてみることに。今回も同じように洗ったんですが結構塩みが強い。ご飯が進みます。また、ランニング後の塩分補給にちょうどいいかも。大根はかなりフニャフニャになってましたね。

まとめ

ということで、本多静六氏のホルモン漬を実際に作り、食べてみました!

まだまだ研究する必要がありますね。野菜の種類、塩の量、漬ける時間、レシピなど、いろいろな要素を変えてみて、ベストなものを見つけたいですね。

今後は3月〜4月にかけて成長する旬の野菜をどんどん使って行いこうと思います。

今回引用に用いた書籍はkindle unlimited対象書籍です。登録している方はぜひ、ご一読を!

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コメント

  1. ちょうど本田先生の本を読んでいるところでホルモン漬けが氣になっていたので参考になりました! 

    参考にさせていただきます!

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