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もう「先送り」しない!痛みと快楽で「すぐやる」習慣をつくる方法【行動の科学/マイケル・ボルダック】

今回紹介するのはマイケル・ボルダックさんの「行動の科学」

先週「アクションリーディング」を読んでから「読書+行動」を意識するようになりました。読書は習慣になっているので問題ないのですが、そこから「行動」となると・・・いかにして実際に動き出すかがハードルになるのでは?と思います。「頭で分かっちゃいるけども・・・体が動かねぇ・・・」となるのが人間の性というもの。

行動を起こすにはエネルギーやモチベーションが必要なのは言うまでもありません。しかし、このエネルギーやモチベーションを「努力と根性」と解釈して済ませたくありません。そういうの苦手なんですよね(笑)

論理的かつ科学的に考えた場合、「行動」にはいったい何が必要なのか。それを知る必要があると思い、本屋をうろついていたところ、この本に出会いました。

買った日に読み始めたのですが、面白すぎてノンストップで読みきってしました(笑)

ざっくりまとめると、キーワードは「痛みと快楽」そして「明瞭なゴール」

行動と結びつく「痛みと快楽」

人が行動するとき、そこには2種類のモチベーションが存在しているとボルダック氏は言います。

1つは「できる限りの快楽を得るため」のモチベーション。

(中略)

もう1つは、「痛みを避けるため」のモチベーション。

(p.62〜63)

美味い肉が食いたい!といってステーキを食べるのは、快楽を得るためのモチベーションからの行動。一方で、体重が増えるのは嫌だ!といってライスを我慢するのは、痛みを避けるためのモチベーションから生まれた行動。痛みと快楽が人の行動を支配していることがよくわかりますね。

また、行動と痛み・快楽の結びつきは人それぞれです。ステーキを食べることが快楽である人もいれば、痛みである人もいます。同じ行動でも人によって感じ方違うのは、誰でも理解できるんじゃないでしょうか。

さらに、同じ行動でも、「快楽を得るため」にする人と「苦痛を避けるため」にする人に分かれる点も理解しておく必要があります。ステーキを食べないと怒られるからイヤイヤ食べている人もいるかもしれません。そんな人にとっては、ステーキを食べることは、怒られるという苦痛を避けるための行為です。

このように、「行動」は解釈の違いによって、痛みとも快楽とも結びつきますし、モチベーションの種類も変わります

このことは重要なことを示してくれています。同じ行動であっても解釈を変えることで、快楽と結びつけたり、モチベーションの種類を変えたりすることができる、ということです。解釈を変え、痛みと快楽をコントロールすることで、行動に対するモチベーションを操ることができるのです。

ところで、「解釈を変える」にはどうすればいいのでしょうか?

ゴールが解釈を変え、行動と快楽をつなぐ

ここでいう「解釈」とは、「これをすれば、次はこうなる」という未来予想のことです。ステーキを食べれば、快楽を得られるのか、痛みを感じるのか?また、ステーキを食べなければ、どうなる?といったことを予想するのです。

この「解釈」を変えるためには何が必要なのでしょうか。それは大きなゴールをイメージすることです。特に、ゴールを達成したとき自分が何をどう感じるかをイメージすることが大切です。きっと達成感や幸福感に溢れているでしょう。その達成感や幸福感こそが、快楽の源、「行動」のモチベーションとなります。

なぜ、ゴールのイメージが「行動」のモチベーションとなるのか。マラソンランナーを例にとって考えてみます。

苦しい表情で汗ダクになりながら、一歩一歩進んでいく男性ランナーが目の前を通過しました。

もし、あなたが普段運動とは無縁の生活を送っていたら、「つらい思いをして、何が楽しいんだろう?」と思うでしょう。彼と同じことをしなさい、と言われても「それはちょっと・・・」とためらうはず。なぜなら、あなたにとってマラソンランナーのように走ることは「痛み」でしかないからです。

一方で、こう考える人もいるかもしれません。「彼は今ゴールを目指しているのだ。ゴールにたどり着くため、苦しみに耐えているのだろう」と。いつかゴールに達するんだという気持ちを糧に、つらく長い道のりを突き進む・・・よくあるドラマチックな状況ですね(笑)

しかし、もしもマラソンランナーの男性が自身がゴールラインを踏んだ場面を極めてリアルにイメージできているといしたら、走る彼が感じているものは痛みではないでしょう。肉体的にはつらい一歩一歩が自分をゴールへと導くことを知る彼は「快楽」を感じているのです。

ゴール達成という大きな快楽を想像することで、その通過点である事前の小さな行動のひとつひとつにも快楽を感じるようになる。ボルダック氏はこのような状態となった行動を「短期的にも長期的にも快楽を感じる行動(p.81)」と呼んでいます。

さらに、この状況であれば「疲れたから立ち止まろう」なんて気にはなれません。それはゴール達成から自分を遠ざける「痛み」と結びついた行動です。つまり、立ち止まるというゴールの「先送り」はむしろ避けたい選択肢となるということですね。

ここで考えたいことは、マラソンランナーの男性にとって「走る」ことと「快楽」は初めから結びついていたのか、ということ。マラソンを始める前は「痛み」と結びついていたかもしれません。

しかし、彼は沢山の声援の中42.195kmを走りきり、言葉にできないほどの達成感、幸福感に包まれる自分をイメージしてしまったのでしょう。そのゴールのイメージが「走る」という行動と「快楽」を結びつけたのです。

ゴールをイメージすることで解釈が変わり、行動が「痛み」から「快楽」へとつながるのです。

ゴールは限りなく鮮明に

ゴールをイメージすることが、行動へのモチベーションを生み出すことがわかりました。この「ゴールのイメージ」は鮮明である必要があります。

例えば「大金を手に入れる」は0点でしょう(笑)

具体的な金額は?なぜ、その金額なの?いつまでに手に入れるの?何にどれだけ使う予定?

手に入れるために、どれだけの時間と労力を払える?手に入れるための具体的な手段は?

望んだだけのお金が手に入ったことをどうやって知るのか?

などなど、具体的な数値や方法を考えることに加えて

ゴールを達成したときの気持ちは?表情は?ポーズは?心臓の音はどんなふう?それを誰になんと伝えたい?そしてどんな返事を期待する?

その日から生活はどうなるだろうか?衣食住の質はどう変わるだろうか?人間関係は?仕事はどうしてる?

など、さまざまな疑問を自分に投げかけ、よりイメージを具体化していくことが大切です。ボルダック曰く、「画像」ではなく映画館で観るような臨場感溢れる「映像」イメージが望ましい(p.162)。

ゴールが鮮明になることで、イメージがより現実的に感じられ、モチベーションを受け取りやすくなります。

それだけでなく、イメージした未来を辿るために必要なことは何か、が具体的に浮かび上がってくるでしょう。できることは大量にあるはずです。そのなかには今まで「先送り」にしてきたことも含まれるでしょう。でも、快楽と結びついたならすぐに行動に移せるはずです。

先送りし続けても、望んだゴールは訪れず、いずれ後悔という「苦痛」となります。逆に、ゴールに向かった行動はどんなに小さくても幸せへ近づけてくれます。それが快楽を与えてくれるのです。

まとめ

結論をまとめましょう。

鮮明なゴールをイメージすることで、それに至るまでの行動への解釈は変わります。やるべき行動に「快楽」を、そして「先送り」には「苦痛」をつなぐことでどんどん前進できるようになるでしょう。

マイケル・ボルダックさんの「行動の科学」には、この他にも様々な理論とメソッドがきめ細かく紹介されています。理解するのが簡単で、すぐに再現できる点が素晴らしいと感じました。

「先送り」ばかりの人生に後悔する前に、ぜひ、一読しておきたいですね。

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