「攻めの読書」に必要な3つのこと(前編)【アクションリーディング/赤羽雄二】

「ゼロ秒思考」の著者として有名な赤羽雄二氏の読書指南書「アクションリーディング」を読みました。

実は最近、自分の読書スタイルに対し自信を失っていました。読んだことが活かされていないのでは?と感じる日々をなんとか打開できないか。そんなことを考えていたとき目にとまったのが「アクションリーディング」。「ゼロ秒思考」でシンプルかつ効果的なトレーニング・メソッドが記されていたのを思い出し、赤羽さんの提案する読書法なら今の悩みを解消できるかもと思い読みました。

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「攻め」の読書で行動を起こす

本書で提案されている「アクションリーディング」とは、読書と読後の行動をつなげた“行動読書”のこと。“行動をおこす”という積極的なアプローチがポイントとなるため、「攻め」の読書であるとも説明されています。

読書=いいこと、という思い込みのせいで、「とにかく読めばいいことがある」と勘違いがおこります。これが受け身の読書。しかし、こんな読み方では効果は半減、いや、無意味になると言っていいでしょう。得られた知識のほとどんが自分のものにならないからです。

「攻めの読書」では、本を読むことは手段であり、読後の行動によって読書のメリットを最大化します。受け身の読書では得られなかった意味や価値を手にすることができるはずです。

攻めの読書 には3つのポイントがあります。

  • 効果的な読み方
  • 時間のかけ方
  • 読書とリアルのつなげ方

これらを改善することで、読書の効果が格段に上がります。

今回は上記3点を改善する方法のうち、なるほどと思った

  1. 読む量を減らす
  2. 目的を明確化して読み始める
  3. 読後に行動を起こす

という3つのメソッドについてまとめました。

1、読む量を減らす

読書指南書の多くが多読をすすめます。ところが、本書では「読む量を減らす」ことが提案されています。

なぜでしょうか?

赤羽さんは読書の対費用効果について述べています。

これまでに1000冊以上読んでいるような人がさらに読書に一定以上の時間をあれるのは、すでに対費用効果が限界にきているというふうに思います。

p.77 第2章 本は「必要十分」なだけ読めばいい

ここだけ抜粋すると誤解を生み兼ねないので補足を。ここでの対象は一般的なビジネスマンであり、小説家やライターなど文章を扱う専門家はまた別のはなし。また、対費用効果とは、読書単体ではなく、読書+行動で考えた場合の読書部分での対費用効果のことです。

つまり、読書(インプット)と行動(アウトプット)のバランスは、一定の読書量を超えたタイミングで見直しが必要なのです。初めのうちはインプットを重視すべきですが、ある程度の知識が身についたらアウトプットへ注力していく方が、読書の価値が高まるということです。

読書の効果以外に、心理的な側面でも読書量を減らすべきだと述べられています。

本を読む時間をスケジュールに入れると同時に、むしろ制限することも同じく大切だといつも痛感していました。そうしないと、週末はあっという間に過ぎてしまい、本は読めたものの、他いやるべきことができず、イライラしながら次の週の始めまりを迎えることになるからです。

p.133 4章 本を読む時間を制限し、アウトプットの時間を多くとる

ないのは、心の余裕です。おちおち本など読んでいられない、という心境になりがちですが、ここを割り切って週1冊読む時間を捻出したほうが明らかに好循環が生まれます。

p.172 5章 300冊達成後は週1冊、つまり月4冊、年50冊程度は読む

先述した「読書=いいこと」という思い込みから、多読したい心理に陥りがちです。ですが、それは「有意義なことをしたいから本を読む」という読書が目的となった行為です。赤羽さんは「消極的読書」「逃げの読書」と読んでいます。逃げの読書に時間を取られる一方で、本来やるべきことに割く時間は減っていきます。この状況こそが心の余裕をなくさせ、イライラさせるのです。

有意義なことをして安心感を得たかったはずが、結局はイライラ・・・これでは本末転倒ですね。心理的に追い詰められた状況を回避するためにも、読むを減らすべきなのです。

しかし、読む量を減らせと言われても、多読が常習化した人にとってはなかなか難しいのが現実。読む量を減らすためにはどうすればいいのでしょうか?大きく2つの方法があります。1つめは、読みたい本を減らす方法。2つめは、質のいい本を見つける方法です。

読む本を減らす術

読む本を減らす方法には

  • 書店に行かない
  • ベストセラーは後回し、ロングセラー優先

が挙げられます。書店に行かないというのは、Amazonも見ないということも含まれるでしょう。本は商品です。どうしたらもっと買ってもらえるか、プロが真剣に考えたものです。なので、表紙のタイトルやデザインが目に入るとどうしても購買意欲をくすぐられます。本好きならなおさらでしょう。したがって、そういった刺激に触れないためにも、書店にあまり足を運ばないことが、読む本を減らすための第一歩だと言えます。

また、ベストセラーにすぐに飛びつくことはやめましょう。本が売れる要因は様々。内容がいいからという理由でベストセラーであれば良いのですが、著者自身の人気や一過的な話題性によって評価されていることも多々あります。つまり、ベストセラーにはハズレもあるということです。一方で、時間の流れに淘汰されずに残っているロングセラーは、表面的な良さではなく、内容が評価されている可能性が高いです。ですので、ベストセラーは後回しにして、ロングセラー優先で本を選ぶといいですね。

質のいい本を探る技術

読む本の量を減らすと同時に、質のいい本を探し当てる技術も重要です。量が減っても、質を向上させることで全体的な満足感を維持できます。

本書では、必要な本に対する感度を上げておく方法として

  • Googleアラート、メルマガ、Facebookタイムライン、展示会・フォーラムの活用
  • 問題意識の形成

を挙げています。

社会の状況を幅広く見据え、今の自分にとって興味のあるキーワードやトピックスを見つけることで、何を読むべきなのかを決めるきっかけを作ります。そのために、Googleアラートなどツールを用い効率的に情報収集したり、展示会に足を運びリアルな体験を通して情報感度を高めたりすることが大切でしょう。

さらに一歩踏み込み、こうして得た情報から自分なりの「問題意識」を持つことが特に重要です。「現代社会のよくない慣習」「生活の改善点」など様々なレベルの問題に対し意識を向けることで、自然とそれを解決するための情報が目に入るようになります。そして、本当に必要な本、質のいい本も見つけられるようになるでしょう。

まとめ

赤羽雄二氏のアクションリーディングを読み、「攻めの読書」に必要なことをまとめました。今回は、1つ目の「読む量を減らす」というポイントを自分なりに咀嚼しました。

対費用効果的にも、心理的にも無理な多読をするよりは、ゆとりのある読書量がベターということでした。空いた時間は“行動”に回しましょう。

また、読む本を減らす術として、書店には行かないこと、そして、問題意識を持つことで適切な本を見つけられる状況をつくることが挙げました。

多読すると、「今月は◯冊読みました」という分かりやすい数字が得られます。その数字は一時的な安心感を与えてくれますが、実際は空虚なものに過ぎません。それよりも「この1冊でこんなことができるようになりました」と言える方が、価値ある満足感を与えてくるはずです。まずは、「アクションリーディングを読み、攻めの読書、“行動読書”を実践して、意味ある読書が身につきました」と高らかに言えるようになりたいですね。

後編はこちらからどうぞ。

ゼロ秒思考のレビューはこちら。

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