元CIAが語る最強の思考メソッド DADAループ/「スパイが教える思考術」まとめ

本日は書評記事です。

Kindle Singlesでこんな本がありました。

コンビニのワンコイン本を彷彿とさせる表紙がなんだか胡散臭いなぁ・・・と思いつつも、内容が気になったので読んでみました。

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「スパイが教える思考術」

著者は元CIAの人らしい

著者はジョン・ブラドック(John Braddock)という方で、元CIAのケースオフィサー。

日本語の情報がほとんど存在しないので、米Amazonにアクセスすると著者が運営するブログページに飛べました。

著作は本書とその原著の2冊。今後、新作を発表するようなことをほのめかしているのですが、どうなんでしょう。

まぁ、著者の話はこのくらいにしておいて、早速内容の方に移りましょう。

行動のための思考法

本書はタイトルの通り思考方法について書かれています。

思考方法といっても種類は様々で、目的によってプロセスが大きく変わってきます。本書が解説している思考方法は「行動のため」の思考法です。

もし思考が行動で終わらないなら、それは無駄な思考だ。わたしたちは行動するために思考する。

こう語るほどに著者は、「行動」にこだわります。
思考方法はデータ(Data)、分析(Analysis)、決定(Decision)、行動(Action)の4つのプロセスに分割され、それぞれの頭文字をとってDADAと呼ばれています。DADAは一巡して終わるのではなく、繰り返し行うためDADAループとも呼ばれます。

スパイの思考法「DADAループ」

PDCAサイクルに変わる意思決定方法として注目されているOODAループというものがあります。

本書で紹介されているDADAループはOODAループから生まれたものだと著者は言います。確かにDADAループはOODAループと非常に似たプロセスを踏んでループしていきます。

違いはというと・・・DADAの方がシンプルで、スピード重視というところでしょうか。データを集め、分析し、意思決定を行い、行動に移す。この単純なサイクルを繰り返し行い、最適な行動の連鎖を作り出すのです。

シンプルが故に、どうやって実践するの?と思っちゃいますが、DADAループをスタートさせるためのヒントは科学者の思考法にあると著者は語ります。

科学者の思考法はこうだ。仮説を立てる。仮説をデータと照らしあわせてテストする。分析する。決定をくだす。新たなデータが手に入るようになると、ふたたびテストする。このプロセスではループのたびに科学的知識が向上する。
(中略)
科学者の思考法について、興味深い点に気づいただろう──彼らはデータから始めない。仮説から始める。そのあとでデータに向かう。
データ−分析−仮説−決定というのが科学者の思考プロセスですが、このとき仮説を立てるところから始めることで、膨大なデータの中から何が必要なのかが明確になります。
DADAループでは二つ目のD、すなわり決定から始めるのです。もちろん、「決定する」のではなく、「何を決定するのか」を考えるのです。
「私はAとBのどちらを選択すべきか決めなくてはいけない」という決定のオプションについて考えることで、AとBに関するデータを集めればいいということがわかります。
AとBのデータが集まったら今度は分析です。Aを選択した場合の状況と、Bを選択した場合の状況を吟味します。
そして、吟味の結果から決定を行います。決定が終われば、いよいよ行動に移るときがきます。
こうしてDADAループは一巡します。
DADAループをはじめとした思考方法は「戦略」を立てる場合に用いられることが多いです。つまり、相手がいる状況が想定されています。
本書では、対峙する相手がいる状況をゲームと表現していますが、そのゲームに勝つための方法論も紹介されていました。

ゼロサム・ゲームに勝つ方法

本書では、ゲームを大きく3つに分けています。

  • ゼロサム・ゲーム
  • ポジティブサム・ゲーム
  • ネガティブサム・ゲーム

ゼロサム・ゲームは奪い合いです。10個のりんごをじゃんけんで取り合うようなもの。誰かが徳をすれば、誰かが損をします。

ポジティブサム・ゲームは点取り合戦です。多くのスポーツがこれですね。減点がなく、得点が積み重なっていき、最後により多かったものが勝者になります。
ネガティブサム・ゲームはポジティブの逆。チェスみたいなものですね。どんどんとコマが減っていき、追い詰められた方が負けです。
そして、著者は様々なシーンで多発するゼロサム・ゲームにおいて勝利するための方法を語ります。
ゼロサム・ゲームに勝つための最初のステップは、ゲームが始まる前にそれと知ることだ。
 

まず、自分がゲームに参加していること、そして、そのゲームがどのタイプのゲームであるのかを把握することが勝利へのステップであるとしています。

ゼロサム・ゲームで勝利する最良の方法とは、ポジティブサム・ゲームが得意であるということなのだ。

そして、血で血を洗うような戦いをするのではなく、ゼロサム・ゲームをしていながらも極力ポジティブサム・ゲームになるように戦局を持っていくことも重要であると言います。利害関係を把握し、相手にも多少の利を与えつつ、自分も必要なだけの利を得る。それが「ゼロサム・ゲームで勝利するための最良の方法」なのです。

まとめ

以上、「スパイが教える思考術」から興味深かったポイントをまとめました。

本書はただのハウツー本ではなく、一つの短い物語と並行しつつ、思考法が解説されるという面白い構成になっています。そのため、物語パートは良い具体例であると同時に、本の世界観に引き込まれる装置にもなっており、簡単に深い理解ができるようになっているのではないでしょうか。

巻末には著者の次回作の序章が掲載されており、そちらも読みたくてたまりません。早く出て欲しいですね。

DADAループについては、生活の中のあらゆる場面で活用できそうですが、スパイの方々のように迅速に行えるかと言われると・・・難しいですね(笑)

でも、使えるところからどんどん使ってみたいと思います!

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