釈迦三尊像のクローン 見てきました!触ってきました!テクニックとテクノロジーの融合ですね

富山県高岡市で「法隆寺 再現 釈迦三尊像展-飛鳥が告げる未来-」というイベントがあり、早速行ってみました!

今回は、このイベントの感想記事です。

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釈迦三尊像のクローン 見てきました!触ってきました!

イベントの趣旨は、最新のテクノロジーで釈迦三尊像のクローンを作ったので展示します、というもの。クローンというのがポイントです。これは法隆寺に納められるわけでもなく、どっかの博物館でも厳重に保存されるわけでもありません。

なので、めっちゃ近づいて接写ができて・・・

さわって質感を感じることができます!

今までの展示イベントでも、ご自由にお触りください系の展示物はありましたが、いかにもレプリカですといったオマケ感の否めないものが多かったように思います。ところが、今回はメインの展示物である釈迦三尊像にふれることができます。

これもレプリカと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、使われた材料や技術がトップレベルのものなので、レプリカであるということを忘れるほどの精巧さでした。クローンという呼び方に納得ですね。

距離を置いて眺めると、素人では本物とも区別がつきそうもありません(笑)

裏面もバッチリ再現されています。

本物と同様、飛鳥時代から存在していたのではないかと思わせるオーラがあります。

メッキの剥がれ、緑青の噴き具合も正確に再現されています。自然にできたものではなく、人の手によってつけられたものとは思えませんね。

像の部分だけでなく、台座部分も忠実にクローンされています。

サンドブラストで表面を風化させ、古色塗りという技法で塗られているそうです。

本物の写真データと比較して、傷の一つ一つまで再現されているのだとか。素晴らしい。

細かいパーツや、薄いパーツも見事に再現されています。もちろん、さわれます(笑)

他にも展示物がありました。本物の釈迦三尊像を3Dカメラで撮影し、そのデータを元に作った3Dモデルを用い出力した鋳造原型も展示されていました。透明の樹脂で作られており、下からのライトアップによって中まで透けて見えていました。これはこれで神々しいですね(笑)

釈迦三尊像の鋳造に使われ鋳型。

これもさわれます。ゴム製の鋳型で、高精度な鋳造ができるらしいです。

僕が行ったとき偶然、井波の彫刻家の方が実演を始めるところでした。職人の技を見ることができました。満足、満足。

また、釈迦三尊像のクローン製作プロジェクトに携わった東京芸大の先生や、台座を製作した方によるトークレクチャもあり、かなり面白い話が聞けました。

まとめ

今回のイベントで強く感じたのが「テクニックとテクノロジーの融合」ということ。

3Dカメラによる解析や3Dプリンタを用いた原型の製作、損失部分の復元などテクノロジーを活用する一方で、鋳造されたものを叩き、削りなどして微調整を行い、写真を元に色付けするという人間のテクニックも重要な部分を担っていました。

テクニックとテクノロジーの両方がなければ、この釈迦三尊像のクローンを製作するのは不可能だったのではないでしょうか。

技術と科学技術は本来別々のものではなく、本来同一直線上に存在するものです。現代人が鋳造を科学技術だと呼ぶことはありませんが、飛鳥時代の人にとっては最先端の科学技術だったに違いありません。

様々な先端技術が革新され、古いものと新しいものが時間軸上に並んでいき、伝統技術と科学技術が生まれます。古いものほど一見すると人間の手、つまりテクニックが必要とされ、新しいものは科学的な知識で成り立った、いわゆるテクノロジーだと思われがちです。確かに表面上はそうです。ところが、テクニックは昔のテクノロジーそのものであり、現代のテクノロジーは人間の手が支えているものです。

最近は、DIYやハンドメイドが流行る一方で、3DプリンタやIoTといったものが一般家庭にも普及し始めています。ですが、両者の間に溝があるように僕は感じます。3Dプリンタがモデルを出力している横で、せっせとノミで彫刻をする、そんなものづくりがあってもいいんじゃないかと思います。

なんだか面倒なことを書いてしまいました(笑)

とにかく言いたいことは、釈迦三尊像を間近で拝められただけでなく、未来の製作家像に関するインスピレーションも得られたいいイベントでした!ってことです。

また、こんなイベントやってほしいなぁ。

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