深夜のDIYに最適!叩かず調整できるようにカンナを改造してみた!

日曜大工という言葉があります。

よく晴れた休日、DIYに励むお父さん。その姿を指して使われることが多いのではないでしょうか。

身体を使って、ものを作り上げる。いいことですよね。ノコギリやトンカチを使うとストレスの発散にもなります。

でも、何故「日曜」なのか?

時間に余裕のある休日はDIYに最適だから、という理由もありますが、僕にはもうひとつ挙げたい理由があります。

DIYはうるさいから。

日本のお父さんと言えば、会社員が圧倒的に多いと思います。日曜大工なんて呼ばれるお父さんは、きっと普段サラリーマンでしょう。

であれば、家から帰ってくる頃にはたいてい日が暮れているはず。

そんな時間から、トンカチでバンバン叩きまくったら、近所迷惑ですよね。

だから、DIYは日曜にしかできない。(まぁ、土曜日でもいいでしょうけど、語呂の良さで日曜の勝ちですね)

世のお父さん方は、ひょっとすると平日の夜にもDIYをしたいと思って悶々しているかもしれない。僕はそう思ったのです!

そこで、深夜でもうるさくないようなDIYの方法を模索することにしました。きっと需要あるはず・・・!

というわけで、まずはカンナ(和鉋)を深夜用に改造してみました!

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カンナを改造してみた!

まずはカンナの構造から

はじめに、一般的なカンナの構造から見ていきましょう。

これがカンナです。正確には二枚刃の和鉋です(二枚鉋とも言うそうです)。写真のカンナはホームセンターにも売っているようなごく一般的なものです。

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分解してみると、写真のように3つに分けられます。左から、裏金、鉋身、鉋台と呼ばれます。裏金がなく、鉋身と鉋台だけで使用するカンナを一枚刃のカンナと言います。

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鉋台には、押さえ棒と呼ばれる金属の棒が通っています。また、少々複雑な形に溝が掘られています。鉋身や裏金の形状に合わせて、溝の大きさを調整する必要があります。

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カンナの刃をセットしてみる

鉋台の溝に、まずは鉋身をセットします。入りはじめは手でもスルスルと入るのですが、最終的にはトンカチ(玄翁)で叩き入れ、調整する必要があります。これが、ザ・職人の仕事といった感じのいい響きであるとともに、結構うるさいんですよね。

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鉋身がそこそこ調整できたら、裏金を同じように差し込みます。最終的には、両方をいい感じに調整して、セット完了です。

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こんなふうに、カンナを使うとなると、どうしてもトンカチでカンカン叩く必要あります。削りの量を調整するたびに叩いて調整する必要があるので、1回調整すれば十分という話でもありません。

カンナで木をスルスルと削る姿は、穏やかで静かな印象がありますが、実はなかなかの騒音を発する道具なのです。

叩かずに調整可能な西洋の鉋

もちろん、叩かずに調整が可能なカンナもあります。

例えば、西洋鉋はかなりメカニックな構造をしており、トンカチで叩かずネジを回して調整するようになっています(参考サイト:Westernplane「西洋カンナ」について

このへんの和洋の関係は、弓道とアーチェリーに似てるんじゃないかなと個人的に思います。道具はシンプルに、己の腕を磨くのが和の世界。一方、メカニカルな道具を使いこなす知恵で勝負するのが洋の世界。どちらも極めれば結果は同じかも知れませんが、プロセスに多様性があることは面白いですよね!

西洋鉋の問題点

和鉋と西洋鉋で構造や調整方法が大きくことなることを説明しました。

ここで、騒音を気にするなら西洋鉋でいいやん!という意見が聞こえてきそうです。確かに、西洋鉋は調整にトンカチを使わないので、騒音が生じません。

ところが、別の問題点がありまして・・・

和鉋は引きながら削るのに対して、西洋鉋は押して削るのです。身体の使い方が大きく違うんですね。

これはノコギリでも同じ。日本のノコギリは引いて使います。西洋のノコギリは押して使います。

またまたスポーツで例えるならば、剣道とフェンシング。剣道は振りかぶる(引き)のに対して、フェンシングは突き刺し(押し)ます。

この辺は農耕民族と騎馬民族どうのこうのに起因すると思うのですが・・・脱線するので、また別の機会に(笑)

とりあえず、ここで言いたいことは、西洋鉋は押して使うためのフォルムになっているので、引いて削ることに慣れてしまうと違和感があるのです。

もうひとつ問題点は、入手方法が限られるということ。道具屋さんやホームセンターではまず売ってないので、ネットでしか買えません・・・実際に手に取って買える場所は国内にあるのでしょうか?

和洋折衷!?なカンナ

そんなわけで、西洋鉋にも問題点があることがわかりました。

簡単に手に入って、静かに調整できるカンナってないのかな?と思っていたところ、出会ったのがこのカンナでした。

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このブログでも何度か紹介している角利の豆カンナです。革細工用に売られていることもありますが、木工でも十分使えます。

分解すると写真のように4つに分けることができます。左から、ツマミ付きネジ、押さえ用の板、鉋身、鉋台です。

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豆カンナに刃をセットしてみる

一般的な和鉋と同様、鉋台には押さえ棒が付いています。溝の形状はシンプルです。

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そこへ、まずは鉋身をセットします。このとき、一般的な和鉋と違って、かなり緩めの溝になっており、どこまでもスルスルと入っていきます。

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さらに押さえ用の板を差し込みます。板に溝が掘られており、それが押さえ棒にフィットするようになっています。

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最後に、ツマミ付きのネジを押さえ用の板にねじ込みます。しっかりねじ込むことで、ネジの先端が鉋身を押しのけます。

そして、てこの原理にしたがって、押さえ棒を支点となり、押しのけの力が逆側に伝わります。この辺は文章で説明しにくいですね(笑)ネジを締めれば、刃が固定されることが分かれば十分です!

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こんな具合に、和鉋の体裁をとりながら、トンカチを使わずに調整が可能になっています。深夜のDIYには欠かせないですね!

いざ、改造!

でも、このカンナ、豆カンナって言うだけあって、小さいサイズしかないんですよね。残念・・・

やっぱりキレイに直線を出したかったり、平面を出したい場合には、もう少し大きいサイズが欲しくなります・・・

ということで、ないなら作ればいいじゃない!の精神で、作って(改造して)みることにしました!

まるっきり角利と同じ構造なので恐縮ですが、その改造の過程を紹介したいと思います。

改造に使うのは、冒頭で紹介したホームセンターで買ってきた和鉋です。

まず、邪魔なので、いったん押さえ棒を外します。

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続いて、鉋身の入り具合を調整します。改造をしていない状態だとキツくて手では調整しきれません。なので、溝を大きくする、または、刃を小さくすることで、ゆるゆるにします。

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結局、僕は刃を薄くする方を選びました。なぜなら、変に溝を弄ることで角度が変わってしまう恐れがあったからです。刃を薄くすると、刃の強度は落ちます。しかし、砥石で削るだけで行えるので、失敗のリスクが少ないです。

手で入れるだけでしっかりと鉋身が出てくるようになりました!

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続いて、押さえ用の板を作ります。メイプル材を写真のようにぴったり溝にハマるサイズに加工しました。

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サイズの調整が終われば、上部にドリルで穴をあけ、タップを切ります。これで、ネジ穴ができました。

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使用するネジは、ツマミが付いたものです。長さはメイプル材の厚みプラス2ミリほどになっています。1ミリあれば十分だと思いますが、そのあたりは押さえ用の板の形や押さえ棒との位置関係で変わってくるので、適切なものを選びましょう。よくかわらなければ、とりあえず長いやつで(笑)

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いい感じにセットできました。

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押さえ棒を差し込み直した鉋台に、押さえ用の板をセットします。このとき、板と棒とが上手く噛み合うように、板に溝を掘ります。なんどもセットし直し、溝の深さを調整する・・・というのを、いい具合になるまで繰り返します。ぴったり収まったのが下の写真です。

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ここまで来れば、あとネジをねじ込むだけ!

完成!!!

ついに完成です!

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構造は角利の豆カンナと同じですが、サイズが違うので、工作の幅が広がりますね!

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作ってから何度も使っていますが、改造前と同じように使えています。バッチリです!

まとめ

今回は、騒音を出さない、深夜のDIYに優しいカンナの作り方を紹介しました!

これで世のDIY好きサラリーマンの方々も、平日の夜、工作がはかどること間違いなしですね!(笑)

静かな道具シリーズ、今後も作っていきたいなぁ。作ったら、また紹介しますね。

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