【思っていたより深かった・・・】手ぬぐいの基本とアレンジした使い方。

今回は、日本が誇る万能生活用品、手ぬぐいについて考えたいと思います。

ここ数年で徐々に流行って来ているみたいで、モダンなデザインや面白い柄の手ぬぐいが増えて来ている印象があります。

今回の記事は、なんだか熱が入り結構な量になってしまいましたが、手ぬぐいに興味を持って頂ければと思います。

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手ぬぐいとは

そもそも手ぬぐいって何なの?って人のために手ぬぐいとは何者なのかというところから紹介します。ハンカチとの違いもハッキリさせたいところ。

歴史

手ぬぐいは昔っから日本で使われている道具です。手ぬぐいを頭に巻いた古墳時代の埴輪が発見されているので、その発祥から優に1000年は経過しています。非常に長い間、日本人の生活を支えてくれていることになりますね。ご苦労様です。

ですが、当初は神事や神具に用いる神聖なもので、日本人の生活に馴染み始めたのは鎌倉時代。そして、江戸時代に安定した供給が可能になり、全国に広く普及したようです。

明治時代には、文明開化によって生じた「日本のもの=古いもの」というイメージにより衰退します。

ところが、ここ数年、和の文化の再発見やモダンな柄や使い方を上手く取り入れることにより、手ぬぐいの需要が復活しつつあります。東急ハンズなんかでもよくフェアをやってますよね。

参考:手ぬぐいを楽しむ 「現代を彩る粋な布」

生地

手ぬぐいに使用されている生地は「和晒(わざらし)」と言って、時間を掛けてゆっくり織られた布です。

一方で、ハンカチには洋晒(ようざらし)という布が使用されています。洋晒はかなり短い時間で織られるようです。

この生地の違いが機能の差を生むらしく、一般的に和晒で作られた手ぬぐいの方が吸水性・速乾性に優れる傾向にあるようです。

参考:手ぬぐいは、ハンカチよりも機能性が劣るものなのか?~和晒と洋晒の違い~

加工

個人的に一番面白いのが加工の有無の話です。手ぬぐいとハンカチは布としては同じようなものですが、加工の施し方に違いがあります。そこを確認しておきましょう。

ハンカチの場合、生地の四辺は縫われていたり、レースなどで装飾が施されています。

一方で、手ぬぐいは切りっぱなし。生地の性質上、下の写真のように切り口はほつれてきます。

IMG_0066

恥ずかしながら、始めて手ぬぐいを買ったとき、切りっぱなしになっている手ぬぐいを「加工し忘れじゃないか?」と思ってました(笑)

手ぬぐいを集めるうちにこれがデフォルトだと分かったのですが、「縫っていないのは伝統工芸っぽい荒々しさを残すための装飾」としか思っていませんでした。

ところが、調べてみると実はこの切りっぱなしが結構重要だということが分かりました。装飾なんて言ってごめんなさい。

まず、手ぬぐいの本来の販売形態のために、切りっぱなしする必要があったのです。今売られている手ぬぐいは、ほとんどがパッケージされた商品です。しかし、トイレットペーパーのようにグルグル巻きにされた状態の和晒から必要な分だけを切り売りするのが、本来の売り方だったようです。つまり、用途に合わせて必要な長さをその場で切ってもらうので、切りっぱなしになっていたんですね。

でも、切った後は縫っても別にいいよね?と思いますよね。ほつれるのが分かっていて、何故そのままにするのか。その答えは2つあります。

ひとつは、加工しやすいため。

手ぬぐいを買ってから永久的に同じ用途に用いるとは限りません。後ほど紹介しますが、手ぬぐいには様々な用途があり、ときによって邪魔な長さになる場合があります。そんなときは、チョッキンと切ってしまえばオールオッケー。合理的ですね。

ところが、変に縫っていたりすると、切りたいところに縫い糸があって・・・なんて状況になり兼ねません。切った後縫わないといけないし。

もうひとつは、清潔に保つため。

ハンカチのように四辺が縫ってあったり、レースで装飾してあったりすると、そこにホコリなど細かいゴミが溜ってきます。湿度の高い日本だとこれがきっかけで不衛生になりがちです。

切りっぱなしにしておくことで、ホコリの溜るスペースをなくし、常に清潔な状態が保たれるというわけです。なるほど、よく考えられていますなぁ・・・

この他、伸び縮みや乾きやすさなど、切りっぱなしにしておくことで得られる様々な性能があるのです。すごいぞ!手ぬぐい!

参考:オリジナル手拭い 手ぬぐいオリジナル製作 手拭い屋.jp

サイズ

サイズに関してもハンカチとは異なる特徴があります。

ハンカチは基本的に正方形であるのに対し、手ぬぐいは長方形です。正確には、約30cm強×約90cm。

このサイズの訳は、加工の話と重なりますが、手ぬぐいの販売形態にあります。

先ほど、和晒はトイレットペーパーのようにグルグル巻かれていると書きました。それを切らずに広げたサイズは、幅が1文(約33cm)もしくは1岡(約34〜35cm)、長さが1疋(約20〜22m)となります。出会ったことない単位に戸惑いを隠せませんが、とりあえず、でっかいトイレットペーパーが想像できれば大丈夫です、たぶん。

トイレットペーパー状の布の筒から90cm分をベーっと引っ張ってチョッキンと切れば、手ぬぐいの完成です。こうして出来るので、手ぬぐいのサイズは33cm×90cmという訳です。

ここで90cmというのは、パッケージ化された商品にこのサイズが多いだけで、本来は用途に合わせて様々なサイズがあります。例えば、剣道で用いるものはだいたい100cm程度の長さだったり。

折り畳み方

ハンカチにはポケットチーフなんていうオシャレな折り畳み方があります。

一方で、手ぬぐいには落語家さんたちが編み出した折り方があります。なんとも日本らしい文化です。流派によってたたみ方が異なるようで、この辺研究すると面白そう(笑)

ちなみに落語の世界では、手ぬぐいのことをまんだらと呼ぶそうです。なんででしょうか?

参考:参遊亭落語会:実践落語教室【まんだら】

手ぬぐいがオススメな理由

ハンカチと手ぬぐいを比べてみると、手ぬぐいのいいところも見えてきました。ここでは、もう少し広げて考えてみたいと思います。

多用途

伝統的な用途は

  • 布巾
  • 被り物
  • おしめ
  • 入浴
  • 包帯

などです。いろんな使い方がありますが、現代ではさらに面白い使い方がたくさんあります。

まず、ラッピングです。お弁当からプレゼントまで、様々なものを包むことができます。ワインボトルなんかを包むこともできるようです。和洋折衷でなんかオシャレですね。

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うちにあったワインのボトルで試しました、ちょっと歪に・・・練習は必要みたいです(笑)

参考:てぬぐい 包み方と柄

つぎにボトルカバーです。ワインのボトルを包む要領でペットボトルを包めば、立派なボトルカバーになりますね。

あとは、財布にもなります。使うには少々頼りない気もしますが(笑)

参考:日本手拭いで財布の作りかた | タオル専門店 WYNNKENGEOFU

男らしさがある

これ、完全に偏見ですけど、手ぬぐいってなんだか男らしい感じがするんですよね。逆にハンカチは女の子っぽい。

ハンカチ持ち歩くのは億劫な男の人って居ると思うんですよ。「ハンカチ!?そんな布っ切れ、女々しいわい!」とか言う頑固親父でも、手ぬぐいなら違和感ないですよ。

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ここまで来ると手ぬぐいに男臭さを感じますね。鉢巻きなんかにして持ち歩いてもいいですよ。目立ちますけど。

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お土産として

意外とお土産屋さんやギフトショップで手ぬぐいが見つかることが多いです。

僕が購入したのを紹介すると、

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井上雄彦さんの画展。

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これは海遊館。このときに購入しました!

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こっちは竹中大工道具博物館。このとき

探してみるとたくさん見つかります。思い出の品としてどうでしょうか?

和の文化に触れられる

もう僕の趣向で話が進んでますけど、やっぱり日本の伝統に浸るっているのは気持がいいものです。

ただの布かもしれませんが、ハンカチを使う生活と手ぬぐいを使う生活で得られるものが変わってくると思います。何が違うのかハッキリと説明できませんし、できたとしても神秘的な内容に聴こえるでしょう。でも、「ちょっと気分を変えて手ぬぐいを使ってみよう」だとか、「手ぬぐいを使うことに拘ってます」という気持ちがマイナスになることってないんじゃないかと思います。想像ですが。

あとは、海外の友達にプレゼントすると喜ばれると思いますよ!“This is a Japanese traditional towel! You can do anything with it!”とでも言って渡しましょう。

まとめ

というわけで、手ぬぐいの素晴らしさを多角的に書いてみました!

どうでしたか?ちょっと興味出てきました?

僕はこれを書きながら、もっといろんな手ぬぐいを手に入れるために全国各地を巡りたい欲求が沸いてきました。とりあえず、九州を旅したいなぁ。

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